映画DVD評論(ちょっと辛口!批評)
批評って、批評する人の作品。 映画好き向け。これから見る人や考えたい人の為に書きたい。
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イノセント・ボイス-12歳の戦場
これほど良いとは思わなかった。またこれほど、館内に押さえきれない悲しみが感じられる映画とも。

★★★★★
2004
メキシコ
VOCES INOCENTES (原題)
INNOCENT VOICES (英題)
監督ルイス・マンドーキ
出演
カルロス・パディジャ
レオノア・ヴァレラ
ホセ・マリア・ヤピスク
ダニエル・ヒメネス=カチョ
配給:アルバトロス・フィルム
音楽:“Casas de Carton(ダンボールの家)”byアンドレ・アブハムラ
(もともとはベネズエラのフォーク・グループ、ロス・グアラグアオスの歌)
@シネスイッチ銀座
実話/戦争/政治/社会/南米/スペイン語

1980年、中米では反政府ゲリラの活動が盛んだった。エルサルバドルの小さで貧しい村を舞台に、ゲリラ対政府の内戦が描かれている。主人公は11歳の少年チャバ。実話である。

最も大きく提示されている問題は、12歳が徴兵年齢であり、10歳の子供さえ突如強制徴兵される点。中南米ばかりでなく、カンボジアなどでも、ゲリラ側兵士になる前にと、政府が早々に徴兵してしまう例は多いらしい。
チャバは選択しなければならない。でも、どちらを選択するにしろ兵士になるということ。そしてゲリラか政府のどちらも抜き差しなら無い、平和が全く見えない日々の戦闘。
チャバという素敵な子供の目を通し、またお国柄だろう生き生きとした生活感を通じて、強さを持って描かれているところが素晴らしい。

もう一つの問題定義は、冷戦の産物である共産主義VS資本主義という構造から、政府を援助しているのはアメリカ側だという点だ。アメリカ側というのは日本も間接的にと考えてもいいのだろうか。共産主義は、今まるで死語のように扱われているけれども、貧困から這い上がれない不平等社会を崩す大きな希望であった時代意識も忘れてはならないと思う。共産主義の大きな問題は、一党独裁による腐敗構造であるように感じている。根本思想によるものとは言えないかもしれない。日本では、資本主義と社会主義的な要素が融合しバランスをとっているようでありがたい。

何より、実話であること。戦争アクション的ではないこと。偉人が登場しないこと。中米人の生活がVIVIDで、町の人が個性的なこと。大きな木、星座、トタン葺きの住宅、戦闘のリアルさ、教会、小学校、音楽、日常を強く描く。子供がテーマの悲しい映画にも関わらず、元気をもらえる映画である。

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余談だが、子供が「ホタル」という紙風船の中に蝋燭?を入れ熱気球状態にしたものを飛ばして遊ぶ。湿気が多いのか、火事にならないんだなあと。ちょっと興味を持ってしまった。
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テーマ:絶対見てほしい洋画 - ジャンル:映画


この記事に対するコメント
コメントありがとう。あのホタル、夜空に美しかったよね。又お邪魔します。
【2006/02/11 15:40】 URL | あん #- [ 編集]

想像の出来ない世界にうろたえました。「無垢な声」が多くの人に届きます様に。Tb失礼します。
【2006/02/05 10:46】 URL | あん #- [ 編集]

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イノセント・ボイス

辛い思い出から抜け出す過程を得る事で        力強い人生への扉を開く事ができる。ロサンゼルス在住の俳優オスカー・トレスが自らの少年時代を脚色した衝撃のヒューマンドラマ1980年、エルサルバドルは政府軍とゲリラの激しい内戦下にあった。父がアメリカへ去って あんと夢子のス・テ・キ!なダイエットライフ【2006/02/05 10:44】



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